改憲阻止・安倍打倒! 集会の発言から

週刊『三里塚』02頁(1002号01面03)(2018/10/22)


改憲阻止・安倍打倒!
 集会の発言から

◎農地守る決意
「農地強奪」は命を奪うこと
 敷地内 天神峰 市東孝雄さん

 9月27日に結審した請求異議裁判を、弁護士さんとみなさんの力で、2年間も闘い続けられたのは、私たちの正義性があるからだ。判決は2カ月後の12月20日。農地法裁判で一審の多見谷が出した「1億8千万円は農家をやめるには十分、死ぬまで生活できる」という絶対に許せない判決を、高瀬に出させないように共に闘いたい。
 飛行機とこれだけ近い場所で、これだけの人が集まって集会ができるのは反対同盟52年の力だ。それと今まで自分たちがやってきた労農連帯の力強さがある。だから、権力をもってしてもつぶしきれない。
 農地を取られるということは命を取られるということ。反対同盟もますますこれから大きくなって、いろいろな場所に出て、反対同盟ここにありと知らしめる、そういう闘いをしてきたい。

◎開会あいさつ
三里塚の正義世界に広げる
 三里塚 北原健一さん

 第3滑走路攻撃の中で、周辺住民が空港そのものをなくさないといけないと立ち上がってきている。あらためて三里塚が注目されている。今まで闘ってきた成果を、全世界に知らせよう。
 動労千葉が訴えるように、労働者が革命の主役となってこの日本を変えるんだという力強い労働組合の再生が必要だ。全学連が復活しようとしている。労働者、学生、農民、市民が一体となって二度と戦争を起こしてはいけないという強い気持ちで共闘関係をつくれば敵権力を倒せる。
 九州で秋山元全学連委員長が不当弾圧されたが、敵はもし彼や星野文昭さんがこの現地に帰り、全世界に訴えたら、政治の本質が暴露されると恐れおののいているのだ。本日を突破口に、新しい団結と連帯を世界に向けて呼びかけよう。

改憲阻止する11・4集会へ
 動労千葉委員長 田中康宏さん

 安倍政権に市東さんの農地を取らせない決意をまずは固めよう。
 空港機能強化に対する北総の反乱は必ず起きる。新自由主義攻撃が作り出した社会の崩壊に対する無数の深い怒りが一つにつながろうとしている。だから、三里塚闘争は必ず勝利する。
 安倍政権はぐらぐらで生き残る道は改憲と戦争以外にない。天皇即位、オリンピックをやるためには秋の臨時国会にクーデターのようなやりかたであろうと、改憲の発議をせざるを得ない。そこまで僕らの闘いが追いつめた。この安倍を打倒するための核心は三里塚の闘いを守り抜くことであり、労働運動の再生をかちとることだ。
 関西生コン支部に、労働運動の拠点、産別労働運動の切り開いた地平を全部つぶすための大弾圧がかけられている。労働運動が産業報国会に転落したときに戦争が現実のものとなる。11月4日、日比谷に集まり、労働運動の階級的な再生を実現しよう。
 千葉県労働委員会の打ち切りを許さず、JRの解雇責任を追及し、国鉄闘争の再生・復権を通して、憲法改悪・戦争阻止の闘いを作り上げたい。反対同盟から学んだ実力闘争の思想で労農連帯をますます強化し闘う。

市東さんと共に裁判勝利へ
 顧問弁護団事務局長 葉山岳夫さん

 請求異議裁判は勝利的に結審した。市東さんの命がけの決意を私たちが共有し、連帯できれば強制執行との闘いに必ず勝利できる。
 NAAの策動はあらゆる角度から見て権利濫用だ。裁判所が当然の勝訴判決を出すのか、農民殺しの国策に加担する不正義の反動判決を出すのかは、私たちの闘いの展開にかかっている。国家権力と真っ向から闘い何としても勝利しよう。
 この裁判は、安倍が憲法9条に自衛隊を明記する改憲発議を粉砕する闘いにとって重大な位置を占めている。
 空港絶対反対、農地死守の闘いの中で亡くなった先人の遺志を継いで全員が団結し、市東さんと固く連帯して農地取り上げ強制執行を粉砕しよう。

このエントリーをはてなブックマークに追加