6・30天神峰・樫の木まつりへ集まろう 労農学連帯の力で改憲阻止を

週刊『三里塚』02頁(1016号01面01)(2019/05/27)


6・30天神峰・樫の木まつりへ集まろう
 労農学連帯の力で改憲阻止を

(写真 市東さん宅離れで朝の打ち合わせ【5月19日】)


一斉行動
 住民から要望書続々
 農地守る市東さんに熱い共感

 今年の5・15沖縄闘争は辺野古新基地建設阻止の全島ゼネストの実現に向け、かつてない団結と高揚感が生み出された。国際通りデモでは、右翼の妨害を蹴散らし貫徹。辺野古のゲート前でスクラムを組んだ仲間たちの気迫は土砂搬入のための車両を追い返した。この瞬間、基地建設を阻止したという勝利感が現場を包んだ。全国の現場にその息吹を持ち帰り、「働き方改革」粉砕! 改憲・戦争の安倍政権打倒へ! 三里塚芝山連合空港反対同盟は73回目の一斉行動を行いその先頭で闘っている。要望書を集め、6・30天神峰・樫(かし)の木まつりに集まろう!

 5月19日午前8時半、反対同盟と支援連絡会議の仲間は成田市天神峰の市東孝雄さん宅離れに集まり、朝の打ち合わせを行った。
 司会は東峰の萩原富夫さん。冒頭、事務局の伊藤信晴さんがこの間の空港周辺の動きを紹介した。国交省はNAA(成田空港会社)の環境影響評価書への意見を出し、「環境影響を最大限、回避及び低減する検討をしろ」「住民の納得を取れ」というが、住民の部落分断への怒りは深く、納得など取れるはずもないと弾劾した。
 今回用意された反対同盟ニュース68号は、1面で第3回天神峰・樫の木まつりへの参加を、2面で要望書への協力を呼びかける内容だ。3面では、成田空港内で「3日に1回」と事故が続発していることを弾劾。労働条件と安全を破壊する空港運用に空港労働者と共に機能強化反対の声を上げようと訴えている。4面の「地域住民の声」では、5年以内に達成することが求められている航空機騒音の環境基準の達成状況が40年経っても6割にとどまっている現状を弾劾し、「NAAは機能強化を撤回し基準を守れ」と求める怒りの訴えを掲載している。A滑走路の運用を深夜1時間延長することに合わせ住民の健康調査を実施するというNAAに「住民を実験台にするな」という怒りの声も紹介している。
 一同、同盟ニュースを手にそれぞれの担当地域へと繰り出した。
 芝山町では、移転補償戸数が217戸と発表。それに伴い部落が分断される地域住民から強い怒りの声が上がっている。さらに、機能強化と一体で進められている圏央道建設での土地ブローカーの動きや防音工事の実態の暴露、空港で輸入品の仕分けを担当する非正規労働者の劣悪な労働条件など、様々な反応が寄せられた。
 午後4時半、再び離れに集まり、一日の集約を行った。この日集まった要望書は27通。芝山町のある農家は、「一生涯の糧としてきた慣れ親しんだ耕作地を強制的に取り上げることは、同じ農民として許すことは絶対にできない。唯一百姓が一番の望み。それを取り上げることは死ねと同じ」とメッセージを寄せた。多くの住民が反対同盟の闘いに注目し、市東さんの農地を守る闘いに共感し、支持を表明している。
 市東さんは、「粘り強くこちらの説明をしていこう。空港会社に任せていては何を言い出すかわからない。これからもよろしくお願いします」と一同を激励した。
 決戦本部長の太郎良陽一さんは、「9月24日に第1回が開かれる請求異議裁判控訴審勝利に向けて、まずは6・30樫の木まつりを成功させよう。天神峰カフェとしても当日新たな試みをやりたい」と決意を語った。
 次回、一斉行動日は6月16日と確認し一日の行動を終えた。
 同日、午後から開かれた天神峰カフェには周辺地域の住民らが参加。手料理と動労千葉から差し入れられたお菓子(写真)を囲み、決戦のただ中だが楽しいひと時を過ごした。

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