辺野古基地止めよう 那覇で「復帰」47年集会

週刊『三里塚』02頁(1016号01面03)(2019/05/27)


辺野古基地止めよう
 那覇で「復帰」47年集会

(写真 右翼の妨害を蹴散らし国際通りを元気よくデモ行進【5月18日 那覇市】)

 5月18日、那覇市の沖縄県青年会館で「改憲・戦争阻止!大行進 沖縄」の主催する「沖縄全島ゼネストで辺野古新基地建設を阻止しよう! 『復帰』47年 5・18沖縄集会」が開催された。
 夕方の国際通りデモの熱気が覚めやらぬ中、冒頭に2017年12月7日に米軍ヘリの部品が落下した宜野湾市野嵩(のだけ)の緑ヶ丘保育園のその後の様子を撮ったDVDが上映された。ネットが張られた「避難小屋」といわれる場所で走り回る園児の上空をF—35最新型戦闘機やB—52爆撃機などの米軍機が飛ぶ異常な光景が映し出された。会場全体が米軍基地への怒りを共有した。
 集会のハイライトはチーム緑ヶ丘1207による「なんでお空から落ちてくるの? 子どもの空を守りたい!」と題した講演だ。園児の保護者は、「もし落下した部品が子どもに当たっていたらと思い団体を立ち上げた。米軍への責任追及と日本政府への要請、嘆願書、12万筆の署名を集めてきた。しかし、しっかり対応したのは、沖縄県庁のみで沖縄防衛局や防衛省は一切取り合わなかった」と弾劾し、「東京はじめ各地で訴える中で、やはりおかしいことにはおかしいと声をあげていいということが分かった」と語った。
 糸数慶子参議院議員は、緑ヶ丘保育園の事故について飛行停止を求めていることを報告し、「少しずつだが状況は動いてきた。あきらめず、共に闘っていくことに尽きる」「星野さんを取り戻す意見広告に私も載せてもらった。基地のない沖縄と星野さんの早期解放を勝ちとるまで、共に闘う」と決意を語った。
 沖縄大学学生自治会委員長の赤嶺知晃さんが基調報告を行った。昨年8月の7万人が結集した県民大会から今年2月の県民投票の勝利までものすごい闘いの連続だったことを報告。さらに、前日に行われた沖縄大学学内集会にサークル員が連帯メッセージを寄せてくれたことを紹介し、「小さく見えるかもしれないが、重大な変化が職場・キャンパスで起きている。膨大に新たな世代が立ち上がり始めている。基地建設を止めるゼネストの実現に向け共に闘おう」と呼びかけた。
 元基地労働者の水島満久さんは、青年を中心に米軍の銃剣と対峙してストを貫徹した闘いを甦らせようと訴えた。高原恭平全学連委員長は斎藤郁真前委員長の逮捕・起訴を弾劾し、改憲・戦争阻止の先頭に立つ決意を語った。「WE SHALL OVERCOME」を歌い、新基地建設阻止の思いを新たにした。
(全学連三里塚現地行動隊・二川光)
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