ピンスポット 米軍が「チャーリー区域」変更 成田発着4万回増? 航空産業救済と軍事化狙い

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週刊『三里塚』02頁(1016号01面05)(2019/05/27)


ピンスポット
 米軍が「チャーリー区域」変更
 成田発着4万回増?
 航空産業救済と軍事化狙い


 5月17日、日米両政府は千葉県房総半島沖約50㌔にある米軍の訓練区域(チャーリー区域)を変更・拡大することに日米合同委員会で正式に合意した。
 「チャーリー区域」は、米海軍が艦砲射撃訓練など対空、対艦実弾射撃訓練を行っているため民間の漁船や航空機の通行が制限されている。7月18日からこの区域の東西の幅を一部減らし、南側を約18㌔拡大、区域の面積を3700平方㌔から、4200平方㌔へと広げることで合意した。(地図)
 今回の変更により、民間機の待機区域が拡大し、成田空港の年間発着回数は現在から4万回増え34万回になるとしている。
 安倍政権は首都圏空港機能強化の目的として観光立国を掲げ、昨年3119万人だった訪日客を2020年には4000万人にまで増やすという。さらに2020年東京五輪での航空機増便に対応しないといけないとうそぶいている。
 しかし、観光や五輪による訪問客の増加(予測)は口実にすぎない。破綻的危機に立つ航空産業の救済と延命が本音だ。さらに軍事強化も伴っている。改憲・戦争を阻む闘いと一体で機能強化を阻止しよう。
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