全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 広大弾圧打ち破る 全学連三里塚現地行動隊 二川光

週刊『三里塚』02頁(1017号02面02)(2019/06/10)


全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 広大弾圧打ち破る
 全学連三里塚現地行動隊 二川光

(写真 左から太田蒼真さん、森田寛隆さん、高原恭平全学連委員長)

 広島大学当局は、4月4日に広島大学学生自治会と文化サークル連合が出した新入生歓迎ビラを掲示板からはがした職員に抗議した森田寛隆さんと仲井祐二さんを、「職員にケガを負わせた」として5月22日に「傷害」事件をデッチ上げ、警察に逮捕させました。「傷害」とされている中身は学生の名前を連呼し、つかみかかろうとした職員の田中恵一が、2人の学生の目の前で勝手に転んだというもの。
 私は、27日から31日まで広大に駆けつけ、学生を弾圧し、警察に売り渡す大学への闘いを広大生と共に担いました。
 27日に昼休み集会を行い、学生自治会の委員長代行・太田蒼真さんが第一声で「学生が声をあげて弾圧されたのなら、学生が声を上げることが最大の反撃だ」と訴えました。続く仲間も「この弾圧は広大全体の問題だ。私たちとともに闘おう」と呼びかけました。
 29日には全国から学生が駆けつけ、学内集会を田中職員がいる建物の前で開きました。京都大学全学自治会同学会委員長の安田淳敏さんが発言し、「京都大学でも広島大学と同じことが起きている。学内でビラを撒いたことが『建造物侵入だ』として全学連の前委員長である斎藤郁真さんが不当に逮捕・起訴されている。2人の学生に対する弾圧を京大生も許さず共に闘う」と訴えました。多くの広大生が聞き入り、連日50枚以上のビラが受け取られました。
 2人を知っている学生や教職員が心配して話しかけてきたり、初めて教室にビラを撒く、マイクを握って訴える、学生自治会のビラを積極的に周りの友達に広めるなど学生が日に日に活動的になっていきました。
 全国の仲間と学内からの反撃によって31日には森田さんと仲井さんを不起訴で奪還しました。当日の昼休みには高原恭平全学連委員長や法政大学の武田雄飛丸さんが登場。十数人の職員の監視の下、当日作成した100枚のビラが学生に次々と受け取られ、集会に多くの学生が注目しました。
 今回なぜ奪還することができたのか。それは今まで討論しつながってきた学生が弾圧にひるまず立ち上がったことです。大学と警察一体の弾圧も学生がひとたび団結すれば打ち破れます。
 これは国家による横暴や土地の買収攻撃と53年闘い続け、空港建設を阻んでいる三里塚闘争と共通しています。
 これからが農地死守の決戦です。「絶対反対」を貫く三里塚の地に足を運んでください。
 6月30日の第3回樫の木まつりに集まり、9月24日、請求異議裁判控訴審に集まりましょう。
 援農や現地調査も随時募集中です。現地に駆けつけ、市東さんの農地を共に守りましょう。
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