全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ9・24霞が関へ 関生弾圧許さない 全学連三里塚現地行動隊長 今井治郎

週刊『三里塚』02頁(1018号02面03)(2019/06/24)


全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ9・24霞が関へ
 関生弾圧許さない
 全学連三里塚現地行動隊長 今井治郎

(写真 6・9国鉄集会で弾圧粉砕の決意を語る関生支部の武谷新吾書記次長)

(写真 東京高裁前で市東さん農地強奪阻止を訴える今井行動隊長【6月19日】)


 9月24日、東京高裁において市東さんの農地をめぐる請求異議裁判の控訴審(第4民事部・菅野雅之裁判長)が始まります。ここへ向けての跳躍点となる闘いが6月30日の第3回天神峰樫の木まつりです。三里塚現地と裁判所、このふたつを一体的に闘うことで市東さんの農地決戦は勝利することができます。
 この間、とりわけ昨秋から、闘う労働運動・学生運動に対する攻撃が強まっています。全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部は、昨秋からなんと58人もの組合員が逮捕され、そのうち40人以上が起訴されています。全学連も昨年10月から京都大、東洋大、広島大などで9人が逮捕され、前全学連委員長の斎藤郁真さんは現在も勾留が続いています。当たり前の組合活動であるストライキや団体交渉を「威力業務妨害」や「恐喝未遂」に、大学キャンパス内でのビラまきを「建造物侵入」に仕立て上げて犯罪にするという、資本・大学と国家権力が一体となった大きな踏み込みです。
 この国家暴力の実働部隊が警察権力であることは言うまでもありません。その上で、これらに力を与える上で大きな役割を担っているのが裁判所や検察という司法権力であることに改めて注目しなければなりません。司法は逮捕や家宅捜索の令状を発行し、判決というお墨付きを与えることで、国家暴力の「正当性」を社会に宣伝しています。沖縄・辺野古新基地の工事や原発再稼働をめぐる裁判、動労千葉や三里塚の市東さんの裁判においても、裁判所は「国策」にお墨付きを与えてきました。逆に言えば、ここを突き崩せれば、安倍政権による支配はもろくも崩れ去るということです。
 6月9日の国鉄集会において、関西生コン支部の武谷新吾書記次長は、今回の大弾圧を「裁判の中で、むちゃくちゃな事件だということが明らかになった」と語りました。市東さんの裁判において、私たちが感じていることと同じではないでしょうか。確かに裁判は相手側の土俵です。しかし、国家の違法性・不当性を暴露する演壇として利用することも不可能ではありません。9月24日の請求異議裁判控訴審には新しい仲間を連れて、傍聴席から成田空港の実態を目撃し、「農地は命」を掲げて闘う市東さんの闘いへの確信を深めてもらいたい。
 9月24日の裁判は、東京高裁の大法廷で行われることが決まっています。当日は裁判に先立って、裁判所を包囲するデモ行進も予定されています。反対同盟は、この裁判に向け、高裁に対するビラまき宣伝活動を開始しました。さらに農地取り上げ反対の要望書を全国へ呼びかけ、自らも集会などに登場して精力的に集めています。
 労働者・農民・学生は6・30樫の木まつりに大結集し、強制執行を阻む人間の石垣をつくりだそう! 9・24控訴審闘争で東京高裁を人民の怒りで包囲しよう!

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