全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 星野さんと共に 公津の杜で絵画展 全学連三里塚現地行動隊長 今井治郎

週刊『三里塚』02頁(1020号02面03)(2019/07/22)


全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 星野さんと共に
 公津の杜で絵画展
 全学連三里塚現地行動隊長 今井治郎

(写真 市東さんの畑で、セロリの収穫を手伝う全学連行動隊【6月21日】)


 雲に覆われて、いつ雨が降り出すともしれないどんよりとした空模様が続きます。昨年の今頃は、もうとっくに梅雨が明けてかんかん照りで水不足の酷暑だったことを考えると、こうも違うものかと戸惑わずにはいられません。日照不足でなかなか地温が上がらず、サツマイモのつるやオクラやピーマン、ナスの伸びもいまいち、なんとなく元気がありません。そんな中でも唯一元気なのが雑草で、雨で手が回らない隙に、あっという間に成長して畑を緑色で埋め尽くしていきます。夏野菜が元気に育つためにも、収穫の秋を無事迎えるためにも草取り決戦はお盆までが勝負です。お休みの一時、土に触れ、さわやかな汗をかきに、三里塚に来ませんか。
 反対同盟は、全国の労働者・農民・学生に対して現地への結集を呼びかけてきました。とりわけ2016年10月の最高裁決定以降、決戦本部を先頭に天神峰カフェや樫の木まつりなどの創意に富んだ企画を立て力を注いできました。その中で、私は先日、初めて現地を訪れる学生を案内する機会に恵まれました。
 東峰や天神峰を中心にいろいろなところを回って人に説明をする中で、改めて三里塚闘争の大きさをつかめたような気がします。市東さんの畑のやぐらに登れば、B滑走路を取り囲む開拓組合道路や東峰神社、南台の畑が一望できます。大木よねさんのお墓の前に立てば、命がけの闘いがどれだけの人の魂を揺さぶり、立ち上がらせてきたかを思い返すことができます。
 私たちが守りたいのは、「3代100年守り抜いてきた農地」だったり、「戦後70年以上国家や資本を縛ってきた憲法や労働基準法(に表される力関係)」だったり、ぱっと見は古いものが多いように思います。しかし、現に今それが守られている現場ほど、雄弁なものはありません。今回また、三里塚がまさにその現場だと実感させられました。
 8月9〜11日には成田市公津の杜で星野文昭さんの絵画展が開催されます。成田では4年ぶりの開催です。星野さんが闘った渋谷闘争も1971年、今から48年前です。それでも星野さんの救援会は増え続けて全国に36、星野暁子さんは韓国や米国に招待され、星野闘争は沖縄と本土をつなぐだけでなく、国際連帯という意味でも大きな位置を占めるようになりました。ぜひ絵画展に足を運び、この「古くて新しい」闘いに触れてほしいと思います。
 この夏から秋は、改憲と戦争を許すか否か、本格的な決戦です。7月26日の星野さん追悼の全国集会を皮切りに、8・6ヒロシマ―8・9ナガサキ闘争、そして9月14〜15日の全学連大会に大結集をかちとり、9・24請求異議裁判控訴審闘争へと攻め上りましょう!

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星野文昭絵画展in成田
 8月9日(金)〜11日(日)
 午前9時〜午後7時
 会場/もりんぴあこうづ2階
 (9日のみ11時から)
 成田市 公津の杜コミュニティセンター
 京成本線・公津の杜駅から徒歩5分

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