田村NAA新社長の暴言を弾劾 住民無視の「機能強化」に怒り

週刊『三里塚』02頁(1021号01面02)(2019/08/12)


田村NAA新社長の暴言を弾劾
 住民無視の「機能強化」に怒り

(写真 第75回一斉行動で朝の打ち合わせ【7月21日 成田市】)


 7月21日、75回目の空港周辺一斉行動が行われた。午前8時30分、反対同盟と支援連の仲間は成田市天神峰の市東孝雄さん宅離れに集まり、朝の打ち合わせを行った。
 冒頭、事務局の伊藤信晴さんがこの間の情勢について提起した。
 「空港機能強化を推進してきた張本人である田村明比古元航空局長がNAAの新社長に就任した。いよいよ本格的な闘いに入る」「元脱落派で空港推進に転向した石井新二が『未来あした』と題する第4弾のビラを出した(関連記事2面)。新二は元脱落派の石毛博道、相川勝重芝山町長と共に、2009年頃から第3滑走路建設、滑走路の運用時間の延長などの機能強化を積極的に呼び込んできた人物だ。得手勝手な計算にもとづき自分の采配の下でカネをよこせとする腐敗しきった姿を暴露し、住民の怒りを組織しよう」と呼びかけた。
 この日用意された反対同盟ニュース第75号は、住民無視の極悪エリート官僚であった田村NAA新社長を弾劾し、機能強化白紙撤回を呼びかける内容だ。
 市東さんは、「NAAの思うようには実際には進んでいない。まだまだひっくり返すことは可能だ」と一同を激励した。
 同盟ニュースを手に一同担当地域へと繰り出した。
 田村新社長の「早朝・深夜時間帯のアクセスを確保する」というコメントは、空港周辺住民や空港関連で働く労働者に「飛行機にあわせて眠って働け」と命じる暴言だ。周辺住民の怒りは高まっている。20年代半ばまでの完成は絶対に無理というのが地域の実感だ。半世紀前も国は数年で終わらせるつもりだった。「老人決死隊をつくってでも阻止したい」との声も寄せられた。
 またこの日は、参院選投票日だったこともあり、安倍政権への怒りが多く寄せられた。木更津オスプレイ配備反対の記事を見た住民は「成田も戦争になったら使われる」と危機感を語った。
 午後4時半、再び離れに集まった仲間は一日の集約を行った。この日集まった要望書は20通。参加者それぞれの報告の最後に市東さんが「まだ機能強化についてはっきりしていないことがたくさんある。こちら側の情報を地域住民に知らせ、あきらめずに地道にやろう」と一同を鼓舞した。
 次回、8月25日は拡大一斉行動としてより広範に展開する予定だ。ぜひ駆けつけよう。

このエントリーをはてなブックマークに追加