全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 9月全学連大会へ 広大生登壇に感動 全学連三里塚現地行動隊長 今井治郎

週刊『三里塚』02頁(1022号02面02)(2019/08/26)


全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 9月全学連大会へ
 広大生登壇に感動
 全学連三里塚現地行動隊長 今井治郎

(写真 全国学生交流集会で発言する広島大生【5日】)

 長い梅雨が終わったと思えばこのひと月ほどは日照り続き、もう少しお湿りがほしい現地です。雨ひとつで秋から冬の野菜が根付くか決まるこの時期は、天気予報とにらめっこの毎日です。
 9月14〜15日に文京区民センターで開催される全学連大会まで、残り1カ月を切りました。昨年の東京大学・高原恭平委員長―京都大学・加藤一樹書記長体制の誕生から約1年、全学連運動は多くの新たな学生を仲間として迎え、青年・学生の運動を牽引してきました。
 この成果が端的に表れたのが、今年の8・5―8・6ヒロシマ闘争でした。8月5日に行われた全国学生交流集会inヒロシマでは多くの初参加者が発言に立ちました。話される内容はそれぞれですが、自分が直面している問題と向き合い、自分の言葉で率直に語っているのが印象的でした。そして、8月6日の行動には多くの広島大生が参加し、午後の集会では広島大学学生自治会の太田蒼真さんとともに登壇しました。これには感動しました。
 今回のヒロシマ闘争に参加した広島大生は、5月に学生自治会の2人の仲間が大学職員によって「暴行」容疑をでっち上げられて不当逮捕されたとき、2人の奪還のためにともに立ち上がった学生たちです。逮捕や処分に立ち向かえる団結をつくり出してきたことが、安倍政権と真っ向から対決するヒロシマ闘争への決起という形で結実したのです。
 今日、学生がキャンパスで声を上げることと逮捕・処分は隣り合わせのものになっています。今年だけでも5月には京都大での斎藤郁真・前全学連委員長の逮捕・起訴と広島大での不当逮捕、7月には沖縄大学学生自治会の赤嶺知晃委員長への「訓告」処分、さらに京都大では学生への新たな処分が狙われています。だからこそ、逮捕・処分にどう向き合うかがすべての学生の正面課題となり、学生自治会はじめ、闘う学生団体はこれへの態度が峻厳に問われます。
 逮捕・処分は学生全体にかけられた攻撃であること、すべての学生が自分の問題としてこれに抗する闘いに立ち上がることができること、そして学生が大学の主人公であることがはっきりすれば、攻撃をはね返す方向性は見えてくるはずです。
 あいちトリエンナーレ「表現の不自由展・その後」の中止や関生労組の組合員の大量逮捕、あるいは市東さんの農地の取り上げがまかり通るような社会の状況と、大学の状況は密接に関係しています。これまで当たり前だった表現活動、当たり前だった労働運動や農民が農地を守る権利があたかも犯罪行為のように仕立て上げられ、検閲や逮捕・起訴の対象にされています。これは7月参院選の「勝利」で改憲を一層声高に叫びだした安倍政権が、実際の改憲に先行して労働者・農民・市民にしかけてきた攻撃です。
 全学連大会は全国の学生が集まって学生の立場から大学とは何かを改めて問い直す場です。9月14〜15日の2日間、学生として、そしてこれからの社会を担う青年として熱烈に討論しましょう。
 全国の学生は9月全学連大会に集まろう! ここでの議論を土台に9月24日の請求異議裁判控訴審に集まり、今秋のキャンパスでの闘い、改憲阻止の闘いに飛びだそう!
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