成田で星野絵画展開く 「再審」「国賠」の訴えに共感

週刊『三里塚』02頁(1022号02面03)(2019/08/26)


成田で星野絵画展開く
 「再審」「国賠」の訴えに共感




 星野文昭絵画展を、8月9日(金)から11日まで開催しました。(写真上
 会場の成田市公津の杜コミュニテイセンター(もりんぴあこうづ)ギャラリ―には、3日間で208人が訪れました。
 2日目には、「星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議」事務局の大形敏也さんの講演と質疑応答を会場の一角で行いました(写真下)。あらためて星野さんの無実・無罪を明らかにし、星野さんを獄死に至らせた国家犯罪を暴きだし、国家賠償請求訴訟などこれからの新たな星野闘争をどう闘っていくのかを2時間近く議論しました。そして、この絵画展を新たな星野闘争の出発点にすることを確認しました。
 千葉・取り戻す会の全面的協力のもとで、反対同盟の宮本麻子さん、伊藤信晴さんがスタッフとして参加し、絵画展を共に担いました。
 参加者の中には、5月3日の憲法集会で署名したという方もおられました。「無実なのに獄死したことは本当に残念」と心底から悔しい思いを表明し、新たに開始した「大坂裁判と星野裁判の無罪判決を求めます」という署名にも快く応じていただきました。
 アンケートには61人の方が協力してくれました。
 「獄中で描かれたとは思えない、穏やかで優しい色彩に驚きました。皆様の運動の発展をお祈りいたします」「とてもやわらかいきれいな優しい絵」「あたたかい絵だと感じました」「とても優しい絵なので、詩もあってよかったです」「あわいすてきな絵でした。行ったことのない国々へも心をよせ描かれているのですね。不自由な中でも、心は大きくはばたかれていらしたこと、尊いことです」「絵を見ると星野さんの人となりがわかります。はじめて拝見しましたが、絵のタッチや色彩が優しく、パレスチナ、アフガン、被災地の方々に向けた暖かいまなざしを感じます」「あたたかい人間愛にあふれています」「獄中で描かれたとは思えない明るい絵でした。監獄での医療体制がひどすぎます」「故郷と身近なものから戦争地域の人々を描いた絵まで多数にわたり、自らと重ねられたものもあった」
 どれもこれも、みなすばらしく本当は全部紹介したいくらいです。星野さんの絵が、見た人みんなに感動を与えたことがひしひしと伝わってきます。獄死ということに無念さと怒りを感じて今後の運動に思いを寄せて激励してくれている人もいました。
 成田で絵画展を行ったのは2回目ですが、参加者もまだ多くの人が星野さんのことを知らず、今回の絵画展で初めて知ったという人もけっこういました。それでも「星野さんの運動に関心がある」とアンケートで答えた人は、半数を超えていました。
 闘いは今新たに始まったばかりです。成田・千葉県でも今回の絵画展の成功を突破口にして、星野さんの第3次再審・無罪獲得、国家犯罪を暴く国賠闘争勝利を、大坂裁判の無罪を勝ち取る運動と一体となって闘っていく決意を新たにしました。
(絵画展成田実行委員会 大熊寿年)

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