被災地域を訪問・激励 第77回一斉行動&カフェ

週刊『三里塚』02頁(1024号01面03)(2019/09/23)


被災地域を訪問・激励
 第77回一斉行動&カフェ


 9月15日、反対同盟と支援連は77回目の周辺情宣一斉行動を行った。午後から、成田市天神峰の市東孝雄さん宅離れで天神峰カフェが開かれた。
 朝の打ち合わせの冒頭、市東さんが、「まだ復旧はしておらずみなさん大変な中ですが、どういう様子か確かめながら注意して回ってもらえば。これだけの自然災害は千葉では初めての事態だが、他ではこういうことはいっぱい起こっている。がんばっていこう」と一同を激励した。
 事務局の伊藤信晴さん、太郎良陽一さんがそれぞれ、周辺住民の方々と被害状況を共有し、連帯を強めていこうと呼びかけた。一同、担当地域へ飛び出した。
 芝山町では片付けが始まったばかりという状況で、倒木への対応が遅れていた。「町は当初防災無線も使用せず連絡もなかった。避難場所やどこに水などの救援物資があるのかもわからず苦労している」などと、相川勝重芝山町長への怒りの声が多数寄せられた。
 成田市でも避難所の設置が遅れた。涼しい場所に高齢者を運ぶことができなかった悔しさを語る住民。5日間電気も水道も使えなかった地域の方は、「やっと電気が通ったと思ったら、その後に500ミリ㍑の水が3本配られた。一体行政は何をやっているのか」と。
 横芝光町では、「3・11のときは役場の車に優先的に燃料を入れて被害を調べていたが、今回は回っていない。市町村合併後、どんどん役場の機能が縮小され、職員の数が減らされている。農業委員会も農地転用委員会と化し、本来の役割を果たしていない。市東さんの農地を守る闘いに共感する」との声が寄せられた。
 農家の受けた被害は甚大だった。例年の収穫の半分という梨農家。トマト農家のハウスはほぼ壊滅。停電で、ライスセンターにあずけたコメが腐ったとの声もあった。
 そんな大変な状況の中でも「よく来てくれた。こんな時に来てくれるのは反対同盟だけだ」と歓迎され、以前にお願いしていた要望書を渡してくれる住民も複数あった。
 午後から開かれた天神峰カフェには、習志野市から4人が駆けつけ、折れた木々の片付けや壊れた看板の修復などを手伝った(写真)。

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