7・26国鉄闘争全国集会へ 1047名解雇を撤回せよ! 分割・民営化に断を下す時だ

週刊『三里塚』02頁(1041号01面02)(2020/06/08)


7・26国鉄闘争全国集会へ
 1047名解雇を撤回せよ!
 分割・民営化に断を下す時だ

医療職場の現実

 新型コロナウイルスが暴き出したのは、社会がどれほど破壊されてきたかでした。とりわけ医療・介護職場の「医療崩壊」と言われる現実は象徴的です。医療まで競争原理に叩き込んだ結果、人員は極限まで削られ、感染症対策のように「平時」は利益を生まない部分は切り捨てられ続けてきました。
 そして、ウイルス感染が広まり、対策を余儀なくされた途端、膨大な労働者が明日をもしれぬ生活苦に追い込まれています。あらゆる分野で利益が優先され、ほんのちょっとしたことで底が抜けてしまう恐るべき社会が生み出されていたのです。
 すべてを競争原理に叩き込む新自由主義が社会をここまで破壊することになった出発点が、国鉄分割・民営化でした。それは、国家の総力をあげて日本労働運動の中軸となっている国鉄労働運動を叩きつぶそうという戦後最大の労組解体攻撃でした。そこから日本労働運動は後退に次ぐ後退を強いられ、2200万もの非正規労働者が生み出され、あらゆる分野が競争原理に叩き込まれていきました。

闘いの火消さぬ

 2010年、国鉄1047名解雇撤回闘争は「政治和解」という形で、解雇も国鉄分割・民営化も組合の側が容認して終結させられようとしていました。その危機に際して、動労千葉が発した「国鉄闘争の火を消してはならない」という訴えに応えて、国鉄闘争全国運動は出発しました。「新自由主義の最も典型的で暴力的な姿だった国鉄分割・民営化に反対する闘いが失われてはならない」という危機感をもって闘いの呼びかけを発しました。
 そして今年6月、10周年を迎えます。「コロナ」によって暴かれた社会の真実は、私たちがなぜ国鉄闘争を貫き闘ってきたかを示しています。

改憲・戦争阻止

 安倍政権の感染防止対策や生活保障はあまりに無為無策です。他方で、この危機に乗じてさまざまな攻撃を行っています。国民投票法改悪、辺野古新基地建設、「424病院統廃合」...。そして、「コロナ」を口実にして改憲と戦争のできる国づくりを進めようとしています。
 今こそこの新自由主義に断を下さなければなりません。改憲・戦争は絶対に阻止しなければなりません。すべての人々の生活と権利を守り、社会のすべてを奪い返すときです。
 焦点は、闘う労働運動の復権です。今こそ国鉄1047名解雇撤回をかちとろう。動労千葉を先頭とする闘いは、ついに国家的不当労働行為を最高裁に認めさせ、その責任がJRにあることまで暴き出しました。解雇撤回まであと一歩まで敵を追い詰めています。
 動労千葉は解雇撤回を求めて労働委員会闘争を闘い、行政訴訟を提起して闘いを継続しています。職場から「労組なき社会」攻撃と全面的な外注化、総非正規職化攻撃との闘いに立ち上がっています。この闘いとともに、国鉄闘争勝利に向かって闘おう。7・26全国集会への結集を改めて訴えます。
(国鉄闘争全国運動事務局 片峯潤一)

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国鉄1047名解雇撤回!
闘う労働組合の再生をめざす国鉄闘争全国運動
7・26全国集会
 7月26日(日)午後1時30分(1時開場)
 東京・江戸川区総合文化センター大ホール
 呼びかけ/国鉄闘争全国運動

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