全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 集会妨害を許さない 相川は権力の下僕 全学連三里塚現地行動隊 髙田暁典

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週刊『三里塚』02頁(1072号02面02)(2021/09/27)


全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 集会妨害を許さない
 相川は権力の下僕
 全学連三里塚現地行動隊 髙田暁典

(写真 市東さんの水田で手刈りする髙田隊員【13日】)

 階級的な労働組合運動を軸に地域住民の団結をつくり地域闘争を展開してゆく経路もあれば、地域住民の闘いの力で階級的な労働組合運動を発展させてゆく経路もあります。
 首相独裁確立の一環として、「他省庁に指示できる50センチ上の組織」(村井純内閣官房参与)たるデジタル庁が発足し、全国の自治体が個別管理してきた個人情報を国家のもと一元管理化することをテコに、現行憲法上は国家と対等である地方自治を解体してゆく改憲・戦争国家化攻撃が来ております。
 自治体が国家の手先となることを拒否し住民の立場で国家と闘うことが求められる時代に、情けないことに本紙既報の通り相川勝重芝山町政は反対同盟への集会会場貸し出しを拒否し、国家にしっぽを振っております(拒否理由は反対同盟が84年に芝山町議会に突入した危険団体だからだとか言うのですが、実は突入したのは当時のいわゆる熱田派反対同盟にいた石井新二であって、熱田派の議員であった相川勝重本人と石毛博道が議場で指揮・扇動していたのです。冗談も休み休み言うべきなのです)。
 この会場貸し出し拒否に対し反対同盟は行政不服審査請求をたたきつけました。芝山町当局はこれを受けた9月16日の審理の場を人数制限するが公開はすると言っていたのを、反対同盟と支援連の地道な戸別ビラ配り等により住民やマスコミの注目が集まったとたんに非公開とし、ますます露骨に日帝国家権力の下僕としての醜態をさらしています。
 また成田市の方は10・3集会に対し、会場は貸すが騒音防止のため拡声器で10分しゃべったら10分音を出すなとか、破ったら二度と貸さないとかいう事実上集会禁止の条件をつけようとしてきて結局今回は引っ込めたようですが、どうせ集会当日は演説の内容を聞くのでなく演説を騒音計で測りに来て、次回以降の会場貸し出し拒否の口実を積み上げようとするに決まっているわけです。
 こういう自治体の堕落した体たらくを塗り替える自治体労働者の団結した闘いを芝山と成田に創成してゆく上で、反対同盟が自治体当局の弾圧に対峙し、団結を守って活動し続けていることが決定的です。
 群馬で開催された「農業を考える9・19集会」に市東さんと全国農民会議の小川さんと現闘の先輩とで参加しました。高階文庫、反原発金曜行動、町長、議員、断固たる群馬合同労組など、地域住民の中に深く根ざして活動している各界の人士が集い、十数年にわたって毎年市東さんを招いて開催し続けてきたそうです。
 カネと国家暴力の新自由主義攻撃を打破し超越し未来を示す勝利の団結を見ました。「ウソをつかない」「天神峰で百姓を続けながら皆さんとの絆をつくってゆきたい」「諦めないで最後までやる」「権力に打撃を与える」「一歩でも長く」という市東さんの言葉の一つ一つが響きました。
 現地の闘いを強めてゆくことは現地の団結を強めてゆくことです。階級の宝という言葉がありますが、反対同盟と支援連の団結、支援連を構成する現地4党派の団結は、僕は階級の宝だと思います。この団結を固め、動労千葉との労農連帯を固め、国鉄・関生決戦と連帯し、農地死守・軍事空港粉砕、改憲・戦争阻止の10・3集会で世界を獲得しましょう。
 僕にできることは少ないですが、中核派はケチな身内意識に引きこもるでもなく党派性を崩壊させるでもなく、闘うすべての人に活力を及ぼし責任勢力として認められ信頼される党派に自らを鍛えてゆけるということ、そして逆説的ながら強固な中央集権の党組織こそが全人民の団結を実現し、新自由主義・資本主義打倒を経て共同性と統一された真の人間の自由を実現するということを、自らの実践によって明らかにしてゆきたいと思います。
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