全学連三里塚 現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 機能強化撤回を 芝山町長選のペテン 全学連三里塚現地行動隊長 二川 光

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週刊『三里塚』02頁(1076号02面02)(2021/11/22)


全学連三里塚 現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 機能強化撤回を
 芝山町長選のペテン
 全学連三里塚現地行動隊長 二川 光

(写真 トラクターを操縦する二川光隊長【14日】)

 成田空港周辺で二つの出来事がありました。
 一つ目は、11月18日に千葉県警が公職選挙法違反で多古町長の所一重町長を逮捕したことです。19日に送検し、同町役場を家宅捜索したと報じられました。所町長は10月31日に町職員幹部向けのLINEグループで自民党の林幹雄の名前を挙げ「政権与党の林候補なくして、成田空港の機能強化は予定通り進みません。自民党の年齢制限により、比例では当選できません。小選挙区で1票でも負けたら終わりです。あとあと後悔しないように貴重な1票を無駄にしないでください」と投稿していたのです。
 自民党幹事長代理も務めたことのある林幹雄を選挙で勝たせなければ空港機能強化策は破産するとの焦りに駆られた違法行為です。金銭買収も含めた余罪もあるに違いありません。暴力的恫喝や買収なしには空港利権に群がる腐敗した政治支配を維持できないことを自己暴露するものです。
 そして二つ目は芝山町長選です。11月21日に行われた芝山町長選で、相川勝重町長の全面支援を受けた麻生孝之元町議が初当選しました。「相川町長が敷いたこのまちの未来を形にする」と空港機能強化推進を表明していました。
 この選挙戦では相川町政を石井新二が批判するという、元熱田派反対同盟内での争いとなった滑稽な状況がありました。どちらが勝っても空港機能強化を推進する立場は変わりません。石井は航空機騒音の代償として共生協力金制度を提案し、あたかも住民代表のように振る舞いましたが住民には通用しませんでした。
 反対同盟が55年もの間、「成田軍事空港絶対反対、一切の話し合い拒否、農地死守・実力闘争」で闘い続けている正義性が明らかだからです。とりわけ今現在、反対同盟員・市東孝雄さんが生活・人生をかけ農地取り上げ強制執行の攻撃と闘っているからです。口先では「住民のため」などと言いながら実際は住民の生活を踏みにじるペテンは許せません。闘う住民とともに機能強化策を白紙撤回へ追い込みましょう。
 この二つの出来事は今の支配構造の崩壊的な状況を示しています。他方で、資本主義を打倒する闘争としてある三里塚闘争や狭山闘争、反差別の闘い、動労千葉が体現する階級的労働運動、全学連運動に青年や学生が注目し、闘いを求めています。
 12・6耕作権裁判と千葉地裁を包囲するデモに集まろう。市東さんの農地死守の闘いの正義性、空港会社のペテンと欺瞞(ぎまん)に満ちた主張への怒りが湧いてくると思います。ぜひ、学生は三里塚現地に駆けつけ、農地死守の闘いに触れてください。市東孝雄さんの農地を守り抜こう。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                       
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