日帝・岸田の戦争への突進が 羽田衝突事故を引き起こした

週刊『三里塚』02頁(1127号01面02)(2024/01/08)


日帝・岸田の戦争への突進が
 羽田衝突事故を引き起こした

(写真 羽田で航空機衝突・炎上の大事故)

 1月2日、羽田空港において着陸する日航機と海上保安庁が滑走路上で衝突・炎上大破する大事故が発生した。この事故は、日帝・岸田政権による中国侵略戦争への突進が引き起こしたものである。
 2022年に策定された国家安全保障戦略など安保3文書では、「有事の際の防衛大臣による海上保安庁に対する統制を含め、自衛隊と海上保安庁との連携・協力を不断に強化する」と明記された。昨年6月22日には、「武力攻撃事態」を想定した海自の護衛艦と海保の巡視船(37㍉機関砲で武装したれっきとした軍艦)による住民の避難などの実動訓練が初めて行われている。海保はいま、自衛隊の指揮下で中国侵略戦争の軍事作戦を一体で担うものに変容させられようとしているのだ。
 「軍隊として組織され、訓練され、又は軍隊の機能を営むことを認めない」(海保法25条)と規定されつつも、実態的には侵略戦争の前線に投げ込まれていく―そうした矛盾と葛藤を抱えた中、ただでさえ「90秒に1便」という羽田空港の超過密の発着、しかも帰省Uターンラッシュの只中で他の民間機も押しのけて「1番目の離陸」だとねじ込まれたことが、大事故の直接的な原因であることは間違いない。被災地への海保機の派遣自体が、羽田空港の隠された形での軍事利用であったことこそ徹底弾劾すべきである。
 当該のパイロットや管制官への責任転嫁を絶対に許してはならない。羽田事故は、空港の軍事利用が不可避に何をもたらすかを衝撃的に突き出した。
 防衛大臣が軍事利用の狙いを公言した成田空港をはじめ、軍事利用のための全国の空港・港湾の整備計画に対して、各地で反戦闘争を巻き起こそう。空港労働者や自衛隊・海保の内部からの反戦決起と結びつくことも決定的に重視して全力で追求していこう。
 ガザ大虐殺のような侵略戦争を絶対に起こさせてはならない。そのための出撃拠点とされることは、同時に攻撃対象とされ戦場にたたき込まれることともなる。羽田事故のようなことも不可避に生起する。そうした全面的な暴露で、広範な怒りを組織していこう。とりわけ沖縄の闘いと連帯し、ともに侵略戦争を阻止していく意識性を貫くことが決定的だ。
 三里塚闘争はその先頭に立つ反戦の砦(とりで)だ。日帝・岸田政権を打倒する巨大な反戦闘争の爆発を!
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