5・7現地闘争フィールドワーク&デモへ 成田空港機能強化粉砕を 第3滑走路5月本格着工を阻止しよう

週刊『三里塚』02頁(1158号01面01)(2025/04/28)


5・7現地闘争フィールドワーク&デモへ
 成田空港機能強化粉砕を
 第3滑走路5月本格着工を阻止しよう

(写真 機能強化粉砕! 芝山町菱田をデモ【24年2月28日】)
(写真 住民による抗議のメッセージ)


 成田空港会社(NAA)は4月4日、成田空港の機能強化(C滑走路新設、B滑走路の1千㍍延伸)の本格工事を5月に着手すると発表した。日米帝国主義による中国侵略戦争のための巨大な兵たん・出撃基地=成田軍事空港の拡張工事を絶対に許すわけにはいかない。「一切の話し合い拒否、農地死守・実力闘争」を貫き闘う三里塚芝山連合空港反対同盟が呼びかける「成田機能強化粉砕! 5月本格着工阻止! 5・7現地闘争(フィールドワーク&デモ)」に大結集しよう。
 「機能強化」は成田空港の年間発着枠を現在の34万回から50万回へと引き上げるために、長距離旅客機や大型輸送機が離着陸可能な3500㍍滑走路を2本(B滑走路の北延伸、C滑走路新設)を建設するという攻撃だ。そのために敷地面積を現在の1198㌶から約2倍の2297㌶へと拡大し、滑走路の運用時間も午前5時から深夜1時(現在は午前6時から深夜0時)に延長しようとしている。総事業費は国とNAAで約6700億円という。
 NAAの田村明比古社長は4日、中野洋昌国交相と面会し、必要な用地1099㌶(民有地743㌶、公用地115㌶、NAA用地241㌶)のうち、3月末の時点で、民有地約550㌶(用地確保率74%)を含む約912㌶(同83%)を確保したことを報告し、29年3月の供用開始に向けて、5月中に本格工事に着手すると宣言した。
 田村社長は「機能強化は空港と地域が発展していくために必要不可欠な事業。25年度末を目標に必要な用地確保を加速させる」とうそぶき、中野国交相は、「我が国の国際競争力強化に成田空港の強化は必要不可欠。国交省としても着実に進める」などとコメントしたと商業紙で報じられた。
 「機能強化」は中国侵略戦争のための兵たん基地作りの攻撃に他ならない。反対同盟は準備工事開始(22年10月にB滑走路、23年12月にC滑走路)に際しても、成田軍事空港粉砕を呼びかけ、毎月のように機能強化粉砕のフィールドワークを闘ってきた。
 成田用水攻撃との闘いの激戦地であった芝山町菱田では住民が抗議の意を込め「もっと死を、もっと環境破壊、CO2を」「温暖化で米も実らない未来」と白字で大書された農業用の黒い防草シートが土手に掲げられた。今年から耕作を禁じられ田んぼの多くに重機が入っているが、それに抗して稲作を継続する住民も出ている。騒音だけでなく空港建設そのものへの怒りが爆発しつつある。闘いはこれからだ。
 5・7現地闘争に集まり、反対同盟と共に「一切の話し合い拒否、農地死守・実力闘争」を貫くことこそが戦争を阻み、命と未来を守る道だと住民に呼びかけよう。

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