救援センター総会 三里塚は勝っている 太郎良さんが現場報告

週刊『三里塚』02頁(1158号01面04)(2025/04/28)


救援センター総会
 三里塚は勝っている
 太郎良さんが現場報告

(写真 救援連絡センター総会)

(写真 太郎良陽一さん)


 救援連絡センターの第21回定期総会が4月13日、東京で開かれ、90人の救援活動家が集まった。三里塚から反対同盟事務局の太郎良陽一さんが参加し、「闘う現場からの報告」を行った。
     ◇     
 3月24日に、市東さんに対する千葉地裁の不当判決がありました。市東さんが野菜を作っている空港用地にあたる場所は不法耕作地だから出て行けと起こされた裁判です。市東さんと弁護団は、長年契約して作ってきた耕作地はここだとはっきりさせた。提訴したNAAは土地の位置を特定できなかった。それなのに裁判所は、契約は面積としてはあるが、場所が確定できないから奪ってよい、「強制執行を二度とやらない」と言ったことは民事裁判だから関係ないと。公の事業である空港建設は大事だと一方では言い、他方では民事裁判だから関係ないと。公私的なものを使い分けながら言いくるめる。空港ありきの国策裁判による不当判決でした。
 今、「新しい成田空港」構想、「第2の開港」と地元では騒がれ、山が削られ無残な状況となっています。住民を退去させ農民の農地を奪ってもいい、資本主義・空港が発展すれば金が入りみんな幸せになると。しかし、三里塚の農民は、「そんなのは納得できない。金の問題じゃない」と立ち上がり、国家権力の暴力に対し実力闘争、共同闘争で闘ってきた地平があります。だから、裁判所に解決してもらいたくはない。自分たちの力で、団結と実力闘争で解決しなければ、世の中は変わらないというのが三里塚闘争です。
 みなさんにぜひ知ってほしいのは三里塚は勝っているということです。決して負けていない。
 新しい成田空港構想の地図を見てほしい。東峰、天神峰に農地が残っている。やつらは60年ありとあらゆる手段を使ったが、生き残っている。資本主義の思想に農民として負けていない。勝ってきた歴史なんだと確認していただき、もっと大きくしたものを全国各地に作り上げ、少しでも今の社会を変えていけたらと反対同盟は思っています。
 23年天神峰農地死守決戦を闘いましたが、この救援連絡センターがあるから逮捕されても大丈夫と決意し、断固として闘いぬけたわけです。今後も救援、反弾圧、反権力闘争を共に闘っていくことを誓いまして、あいさつに代えます。

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