新版・現闘員奮闘中!日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 現地に駆けつけよう 空港完成阻み59年 三里塚現地闘争本部員 二川 光
週刊『三里塚』02頁(1158号02面03)(2025/04/28)
新版・現闘員奮闘中!日誌
市東農地決戦の先頭に立つ
現地に駆けつけよう
空港完成阻み59年
三里塚現地闘争本部員
二川 光

(写真 3・30天神峰現地闘争でデモに立つ全学連)
3月30日の現地闘争から三里塚闘争は東京高裁に向けた新たな段階に入りました。新歓闘争を闘う全学連と共に青年の中にも三里塚戦士を作り出していきましょう。
NAAは「エアポートシティ」構想をぶち上げ、買収地が73%しかないにもかかわらず5月本格着工を石破政権と一体で強行しようとしています。反対同盟が指摘してきた通り、新たな空港を作ろうとする第3滑走路建設、早朝5時から深夜1時までの運用時間の延長、B滑走路の1千㍍延伸という3つのことが「台湾有事」に合わせて急加速していると感じています。上記の事柄についてNAAは29年末に完成予定としていますが、石破政権は4千㍍級滑走路を3本も有する成田空港を軍事空港化させようと別格で位置づけています。
この間の戦争情勢の切迫下の中で反対同盟の59年の闘い、市東孝雄さんや萩原富夫さんの農地に手を付けられず空港建設が未完成であることの意義はとてつもなく大きいです。三里塚闘争の歴史の中で裏切りや転向に対して非和解で闘いぬき、25年の現在において成田空港の完成を阻み続けています。迫りくる農地収奪攻撃を反戦の実力闘争で粉々に粉砕していきましょう。
裁判闘争の舞台は東京高裁での控訴審闘争に移ります。この控訴審闘争の闘いの中で全学連と共に三里塚戦士を全国で作り出す好機として捉えて、三里塚現地に駆けつけましょう。この反対同盟の闘いと共に、騒音下住民の闘いも成田空港の完成を阻む重要な局面となっています。成田空港を本当に廃港に追い込み、軍事空港化を粉砕しましょう。
その上で情勢は本当に切迫しています。トランプ政権は中国に対する関税を145%に引き上げ、中国もその報復として125%の関税をアメリカにかけています。世界経済はアメリカ主導ではなくなり、帝国主義本国のアメリカとスターリン主義本国の中国との連動がなくなり、ますます経済分断が進んでいます。
米中の関税の報復合戦だけではなく、全世界の国々に対する関税戦争の行き着く先は帝国主義経済の縮小と世界大恐慌、そして「台湾有事」という核を使った世界戦争に発展します。新聞やメディアでも当たり前のように世界恐慌や「台湾有事」が起きるということが平然と言われた今、沖縄闘争を日米の中国侵略戦争を阻止する大反戦闘争として爆発させていきましょう。
耕作権裁判での判決で仮執行宣言を跳ね返した私たちの実力闘争を沖縄でも実現させ、今こそ安保粉砕・基地撤去の闘いで石破政権を打倒しましょう。
