芝山説明会弾劾に立つ 「絶対反対!工事強行やめよ」 住民に決起を呼びかけ
芝山説明会弾劾に立つ
「絶対反対!工事強行やめよ」
住民に決起を呼びかけ



空港機能強化の5月本格着工を打ち出す成田空港会社(NAA)は、5月11日と12日、芝山町で住民説明会を開催した。説明会はこれまでの準備工事を既成事実として示し、滑走路本体の工事概要を示すことで住民に屈服を迫るものだ。
用地(民有地)の4分の1以上が未買収のままでの工事強行は地上げ屋まがいの行為だ。工事に伴う町道の大幅な変更は、団結街道廃道と同様に、従来の道路を破壊して住民がこれ以上そこで生活も営農もできなくする攻撃だ。絶対に許せない。
これに対して反対同盟は、周辺一斉行動の朝の打ち合わせで住民と共に怒りの声を上げていくことを確認。伊藤信晴さん、太郎良陽一さんと支援連の仲間が弾劾行動に立った。
午後1時前。芝山町役場前に宣伝カーをとめ、「用地も取得できていないのに工事を強行するな!」と空港拡張ありきの説明会を弾劾。住民に決起を呼びかけるアピールを行った。
会場の町役場南庁舎に集まる住民は数少ない。皆クルマをとめてビラを受け取ってくれる。その中で「NAAに一言言いたくて来た」という人が何人もいた。
夜の部は昼にもましてまばらで、来場者は十数人。手持ち無沙汰に待つ職員。住民にそっぽを向かれ、説明会は破綻した様をさらけ出した。これで「説明を尽くした」とは言わせない。
翌11日の説明会会場は芝山町北部の「やすらぎの里」。夕暮れ時、集まってきた住民に伊藤さんと太郎良さんが渾身(こんしん)の訴えを行った。
「空港と共存共栄を目指す会」で全面協力=住民切り崩しの先兵に名乗りを上げる石井新二、さらに相川勝重、石毛博道を徹底弾劾しながら、対照的に59年間絶対反対で闘い、農地を守って耕し続けている反対同盟の勝利性を意気高く示した。そして、「絶対反対で闘えば第3滑走路はできない。共に立ち上がろう」と熱く呼びかけた。
