新版・現闘員奮闘中!日誌 沖縄を戦場にするな 成田で上映会開く 三里塚現地闘争本部員 平井雅也
週刊『三里塚』02頁(1161号02面03)(2025/06/09)
新版・現闘員奮闘中!日誌
沖縄を戦場にするな
成田で上映会開く
三里塚現地闘争本部員 平井雅也

(写真 雨天突き公津の杜駅周辺をデモ行進【5月31日】)
いよいよ梅雨入りです。5月のうちからそれこそ五月雨式に雨が降っていたわけですが、この「五月雨」というのは梅雨のこと。長雨の時期がずれてしまったら、旧暦の5月の雨を指した言葉だということも忘れてしまいそう。それはともかく、カラ梅雨とかにはならないでちょうどいい塩梅で降ってもらいたいものです。
市東さん宅では、晴れ間となった6月6日にネギの定植を始めました。この日は一本ネギの定植を終えました。あと分けつネギの定植で、この時期の種まきや定植はだいたい終わりとなります。
さて、5月31日に改憲・戦争阻止!大行進成田準備会の主催で『琉球弧を戦場にするな』の映画上映会をおこないました。映画上映会は30名、その後に行ったデモは20名の参加を得て、あいにくの雨の中、意気高くやり抜きました。
『琉球弧を戦場にするな』の映画上映会は、昨年7月に引き続いて2回目の取り組みです。上映会後に会場近くからデモをするのも前回と同じです。今回は京成成田駅の1つ東京寄りの公津の杜駅の近くの会場で、駅界隈を1周するデモとしました。ただでさえ人通りがまばらな地域なのに雨降りとなったので、デモを見てもらえたのは指折り数えられるほどとなってしまい、残念至極です。
でもまあ、この日は大行進東京の主催で横田でも反基地デモが闘われましたから、中国侵略戦争のために横田基地と一体で成田空港を軍事使用することが狙われている中で同日に横田と成田で反戦デモというのは、これはこれで意義あることだったと思いたいですね。
上映会の方は、映画上映の後に「5月沖縄闘争の報告」を設定しました。沖縄闘争に参加して来た私が、沖縄現地で撮りまくった写真をふんだんに使ってスライド上映しながら報告を行いました。映画には勝連分屯地前の映像なんかも出てきますし、その同じ場所での抗議行動の写真とかが使えたのはよかったと思います。そうした大行進の闘いをしっかりアピールし、6・14への結集を呼びかけました。
三里塚現地をめぐっては、5月25日に「本格着工」を宣言するくわ入れ式が成田空港会社のビル内で行われましたが、「準備工事」と称して続いている工事に大きな変化はありません。6月4日に恒例のフィールドワークを行い、工事状況を皆で確認しました。現時点での工事の最大拠点は、住民が抗議の横断幕を掲げたド真ん前。そこに陣取って抗議のシュプレヒコールをたたきつけました。何台も見えている重機には作業員の姿はなく、工事は止まっています。朝方には重機が動いていたことが確認されているので、フィールドワークの間は工事を中断しているようです。地味なようでいて、実力で工事を阻止する闘いになっているわけです。
辺野古新基地建設をめぐる「工事を進めて沖縄の戦意をくじく」という言葉とそっくりな、空港公団の頃からの「軒先まで工事を進めてご理解いただく」という軒先工事。どちらも不屈に闘い続ける限り工事は完成せず破産は必至だということの裏返しです。5月沖縄闘争での辺野古座り込みが実際に土砂搬入を阻止して勝利の展望を明々と示したように、三里塚闘争59年の勝利の地平は中国侵略戦争阻止の反戦闘争の大発展の展望を日々押し開いていくものとなっていくはずです。