軍都・千葉の復活許さない 県全域の国際物流拠点化を狙う 「第2の開港プロジェクト」粉砕を

週刊『三里塚』02頁(1162号02面05)(2025/06/23)


軍都・千葉の復活許さない
 県全域の国際物流拠点化を狙う
 「第2の開港プロジェクト」粉砕を

(写真 NRTエリアデザインセンター資料より)

(写真 千葉県庁で開かれた4者協議会【12日】)


 4者協議会(国・千葉県・周辺9市町・NAA)は6月12日、公募していた機能強化と「新しい成田空港」構想計画(ターミナル・交通アクセス・貨物地区の再編・強化)の愛称を「成田空港第2の開港プロジェクト」とすると発表した。
 敷地面積も発着回数も現在の倍にするという、この大拡張計画は、政府が進めている戦争準備(全国36カ所の「特定利用空港・港湾」を指定し、軍事利用のために整備・拡張している)の一環だ。機能強化が完成すれば3本の滑走路すべてで大型の爆撃機や輸送機が発着可能に。成田を侵略のための日本最大の兵站(へいたん)・出撃拠点へと変容させようというのが政府の狙いだ。
 また4者協議会は同日、「エアポートシティ構想」を策定した。
 これは、首都圏・北関東を巻き込んだ広域経済圏の創出を目指すものだ。千葉と茨城にまたがる地域を、①エアポートエリア、②リバーサイドエリア、③ナチュラルライフエリア、④アーバンエリア、⑤シーサイドエリアの5つに分け、中でも、核となるエアポートエリアには空港周辺に国際的産業・物流拠点を造ると宣言。①高付加価値農業・輸出拠点を北東部に。②航空宇宙産業を南東部に。③医療・研究開発を南西部に。④空港業務・宿泊機能を北西部に。それぞれ集積させるとしている。
 さらに政府は千葉県全域を「国家戦略特区」に指定。成田空港とその周辺だけでなく、千葉県全域を国際物流拠点=有事の際の兵站・出撃拠点にするものとして計画は進んでいる。
 「国家プロジェクト」として位置づけられる「第2の開港プロジェクト」「エアポートシティ構想」は、「軍都・千葉の復活」という政府・財界の野望に他ならない。成田を侵略のための兵站拠点・出撃拠点にしてはならない。
 反対同盟と共に「戦争絶対反対、農地死守・実力闘争」を貫き「第2の開港」を粉砕しよう!

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