新版・現闘員奮闘中!日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 体を張り戦争止める 広島、勝利の地平 三里塚現地闘争本部員 二川 光

週刊『三里塚』02頁(1166号02面02)(2025/08/25)


新版・現闘員奮闘中!日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 体を張り戦争止める
 広島、勝利の地平
 三里塚現地闘争本部員 二川 光

(写真 原爆ドーム前で強制排除と徹底抗戦【6日】)

 もう少しで旧暦8月。秋涼の候と言われる時期に入ろうとしています。しかし、残暑というレベルではなく、猛暑が続いています。30度を下回ると涼しいと感じてしまうほど、すっかり暑さに慣らされてしまいました。季節が夏と冬しかないと体感するほど極端な状況です。毎回時候のあいさつを盛り込んで書いていますが、意味をなさないほど無茶苦茶な気候です。体調を崩さないよう三里塚野菜を食べ、健康維持をしていきましょう。
 この間の闘いとしては8・6広島反戦反核闘争と、B滑走路の北延伸とC滑走路建設の工事を弾劾するフィールドワークに参加しました。
 8月6日の原爆ドーム前での機動隊との攻防は鮮やかに勝利しました。
 機動隊による排除がはじまり、青年や学生、女性が四肢をつかまれて暴力でもって排除される中、絶対に原爆ドーム前を死守するという私たちの団結で打ち破り、平和記念式典開始1時間前に機動隊は排除を断念しました。
 原爆ドーム前を本当に死守することができたのです。機動隊が排除をあきらめた瞬間に、全学連の学生が歓声を上げて笑顔になり勝利感を全身で示しました。その姿に自分も高揚しました。この感動的なシーンが今回の広島闘争で一番印象に残りました。
 自分としても国家暴力に対し「闘えば勝てる」と、改めて自信を深めました。外と中の参加者が一体となり、排除攻撃を打ち破って原爆ドーム前を解放空間に変貌(へんぼう)させたのです。
 そして闘争の高揚を引き継いで行われた三里塚現地での8・20フィールドワークで空港の拡張工事を徹底的に弾劾しました。
 空港・港湾の軍事利用が沖縄や南西諸島に続き、さらに本土でも強行されています。民間空港での自衛隊や米軍などの戦闘機の離着陸が進められている中で、成田空港の軍事空港化を阻む闘いは決定的であり、反対同盟と支援の仲間はその意義を何度も確認しながらフィールドワークを継続しています。
 第3滑走路建設に反対する地域住民の闘いと連帯し、空港機能強化を実力で粉砕しましょう。
 三里塚現地での攻防も、8・6広島反戦反核闘争で示された一歩も引かない反戦の実力闘争をさらに発展させる中に、勝利の道があります。
 23年2月の天神峰農地への強制執行阻止決戦で約1千人の機動隊に対し、反対同盟を先頭にその場にいた全員が全力で闘い抜きました。それをテレビニュースやネットで見た多くの学生や青年が今回の8・6広島に立ち上がっています。
 強制執行の当日はいなかった学生や青年も、自分のこととしてヒロシマ闘争での勝利をかみしめていると思います。この勝利を更に大きくし、市東さんの南台農地を私達の団結で今度こそ絶対に死守しましょう。
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