10・5反戦デモ(青山公園)へ 10・12三里塚集会に大結集を 機能強化粉砕し、成田軍事空港を廃港に
10・5反戦デモ(青山公園)へ
10・12三里塚集会に大結集を
機能強化粉砕し、成田軍事空港を廃港に


石破政権がついに退陣に追い込まれた。だが危機を深める日本帝国主義はますます中国侵略戦争へと突き進む以外にない。9月11日から25日にかけて陸上自衛隊と米海兵隊の実動訓練「レゾリュート・ドラゴン25」が過去最大規模で九州・沖縄を中心に行われる。激化する軍事演習、日本全土の前線基地化の攻撃と対決し、沖縄をはじめ全国での反戦反基地闘争を全力で取り組み、10・5首都反戦デモに攻め上ろう。成田拡張=軍事空港粉砕の闘いもまた日帝打倒の最先端の攻防点だ。三里塚芝山連合空港反対同盟が呼びかける10・12全国集会に大結集しよう!
中国侵略戦争へ演習激化
防衛省は8月29日、過去最高の8兆8454億円の26年度防衛予算の概算要求を発表し、日本全土のミサイル基地化を推し進めることを明らかにした。中国本土を直接攻撃できる長射程ミサイルの配備に1兆246億円を盛り込み、北海道(上富良野駐屯地)、神奈川(横須賀基地)、静岡(富士駐屯地)、茨城(百里基地)、熊本(健軍駐屯地)、宮崎(えびの駐屯地)各道県に配備するという計画だ。
茨城では百里基地所属のF2戦闘機に射程1千㌔メートル超の「12式地対艦ミサイル能力向上型」の航空機発射型を搭載するとしている。
百里基地所属のF2戦闘機1機は8月7日、飛行訓練中に茨城県沖・太平洋に墜落した。中国侵略戦争の実戦を想定した軍事演習の激化の中で必然的に起きた事故だ。
米空軍主催の多国間共同演習「レゾリュート・フォース・パシフィック」(7月9日~8月4日)では、基地の滑走路が破壊された際に民間空港にも部隊を分散させ、移動しながら作戦を遂行するための訓練が、国内10基地で行われた。
政府は8月29日、新たに仙台空港、青森空港、青森港、山口宇部空港の4施設を「特定利用空港・港湾」に指定(全国40カ所に)した。戦闘機や大型輸送機の発着を可能にするための滑走路の延伸工事などがガンガン進められている。
さらに9月16~24日に行われる日米豪共同演習「オリエント・シールド25」では民間空港である新潟空港を初参加のオーストラリア軍が使用しようとしている。断じて許すことはできない。
最大の民間空港である成田空港の拡張計画(「第2の開港」プロジェクト※)は成田を戦争のための兵站(へいたん)・出撃拠点にする攻撃に他ならない。そのための最大の桎梏(しっこく)が三里塚なのだ。
成田市天神峰の市東孝雄さんが祖父の代から耕す南台農地の強奪を認めた3・24耕作権裁判・千葉地裁判決は、中国侵略戦争のための反戦運動つぶし、農民殺し判決だ。農地強奪実力阻止の陣形を拡大し、反対同盟と固くスクラムを組み控訴審闘争勝利へ闘おう。
「中国・アジアでの戦争の切迫に対して、今こそ『空港絶対反対』『農地死守・実力闘争』のスローガンを高々と掲げ、反戦・反権力の砦として闘う」(招請状)との反対同盟の決意に応え、全国から成田市赤坂公園に大結集しよう。
「第2の開港」実力阻止を
「第2の開港」を粉砕することは十分可能だ。
成田空港会社(NAA)が8月26日に発表した7月末時点での全体の用地取得率は85・3%。3月末の時点から増えたのはわずか2・3%だ。(民有地では74%から78%へ。依然として2割以上が未買収だ)
「今年度中に用地取得にめどをつける」と豪語していたNAAの藤井直樹社長が、「機能強化自体に理解が得られない地権者も一定程度いる」と言わざるを得ない絶望的な状況なのだ。
NAAは急きょ「成田空港の明日を、いっしょに 更なる機能強化はなぜ必要か----国家プロジェクトとしての空港拡張」なるリーフを作成し、新聞折り込みで配布したが、住民からは完全にそっぽを向かれている。
反対同盟が暴露・弾劾してきた軍事空港としての成田の本質への怒りに加え、地球沸騰時代に伴う大災害の頻発、農業崩壊など人類の未来への危機感と農地を守る使命感が周辺住民の中に確実に広がっているのだ。
この間の深刻な猛暑が成田空港そのものを破壊するという重大事態が発生している。
8月20日から3日連続でA滑走路の誘導路上に発生したわだちに航空機がはまって立ち往生する重大インシデントが起きた。さらに30日にも同じ誘導路上の別の箇所でわだちが発生し、機体が停止。わずか10日で4回だ。猛暑の影響で路面温度が50度以上となってアスファルトが柔らかくなったからだとして、NAAは7日に遮熱性の高い舗装を当該誘導路だけに行った。
大量の温室効果ガスを排出する航空機の飛ばしすぎ、膨大な自然を破壊してコンクリートとアスファルトでおおった空港にこそ猛暑の根本原因がある。
反対同盟が4年前の全国集会で喝破したように巨大空港建設の時代は完全に終わったのだ。
半世紀を超え空港建設を実力で阻んできた反対同盟・三里塚闘争への注目と信頼が集まっている。10・12集会に集まろう!
※成田空港「第2の開港」プロジェクト
右肩上がりの航空需要予測をもとに2030年に訪日観光客数が6千万人になるとして、年間発着枠を50万回にする攻撃。観光先進国の実現は「国家プロジェクト」だと押し出している。「更なる機能強化」と「新しい成田空港」構想と呼んでいたものをあわせたものの新しい呼称。①3500㍍C滑走路を新設、②B滑走路を1千㍍北延伸し3500㍍化、③空港運用時間の延長(午前5時~午前1時に)、④3つのターミナルを1つに集約し新設、⑤鉄道の複線化など交通アクセスの改善、⑥貨物地区の再編・統合。これらにより空港敷地面積は現在の1198㌶の約2倍の2297㌶に拡張する。
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米・日帝国主義の中国侵略戦争阻止!
10・7蜂起2周年 パレスチナ連帯! 差別・排外主義を許すな!
10・5全国集会&大行進
10月5日(日)午後1時 青山公園・南地区
東京都港区六本木7―23 東京メトロ「乃木坂」駅5番出口
主催/「改憲・戦争阻止!大行進」実行委員会