新宿で400人の反戦デモ 「存立危機事態」発言を弾劾

週刊『三里塚』02頁(1173号01面02)(2025/12/08)


新宿で400人の反戦デモ
 「存立危機事態」発言を弾劾

(写真 反対同盟の伊藤信晴さんが連帯あいさつ)

(写真 固くスクラムを組んだ白ヘル部隊を先頭に新宿駅一周デモ【11月29日】)


 改憲・戦争阻止!大行進が主催する11・29新宿反戦デモに400人が結集した。三里塚現地から反対同盟の伊藤信晴さん、現闘が駆けつけ、伊藤さんが連帯あいさつを行った。(別掲)
 デモに先立つ集会で洞口朋子杉並区議が基調報告に立った。
 「高市の『台湾有事は存立危機事態』発言はかつてと同じ強盗の論理で日本帝国主義が再び中国侵略戦争に踏み込むもの」「米軍への反撃があったと認定すれば日本が攻撃されていなくても『自衛』と言いなして自衛隊の武力行使=ミサイル攻撃をするという全面的な侵略戦争突入宣言だ」と徹底弾劾した。
 さらに日米帝国主義の側が東アジアの戦争危機をつくりだし激化させていることを暴露し、「帝国主義ブルジョアジーのための国家はぶっ壊して当然。軍事費大増額の補正予算案粉砕の12月臨時国会決戦を柱に三里塚・沖縄・福島で反戦闘争の爆発をかちとろう」と呼びかけた。
 動労千葉はじめ全発言者が中国侵略戦争阻止の先頭に立つ決意を表明した。白ヘルスクラムデモを先頭に、14台の右翼の街宣車を歯牙(しが)にもかけず力強く新宿駅を一周。「高市打倒!安保粉砕・全基地撤去」とコールを響かせた。

------------------------------------------------------------
「祖国敗北」の立場で
 三里塚反対同盟 伊藤信晴さん

 今、基調報告にもあったように本当に新たな事態に突入していると思います。高市が「台湾の有事は日帝の存立危機事態」、そのように説明しておりました。皆さんが言っている通り、この発言は日帝の中国侵略戦争の開戦の宣言であると私も思います。
 こうした中で、さらに集団的自衛権の行使によって自衛隊が参戦すれば、それは当然中国軍が反撃をします。そうしたら直ちに全面戦争になるという事態がもう目の前に来ているということを表しています。
 日帝・高市政権は今や、長期戦にも堪えうる継戦能力の強化を訴え、非核三原則を見直し、原子力潜水艦の保有を宣言するというとてつもない事態に私たちは直面しております。
 われわれは改めてこの急激に展開している高市のこの政策を何としても食い止めなければなりません。
 こうした戦争は日帝の危機の深さの表れであり、であるがゆえに、必ず全人民の決起が起こります。
 しかし、それが排外主義に吸い取られるのか、それとも革命的祖国敗北主義にわれわれが獲得できるのかの、非常に鋭い時代にきております。
 かつて反対同盟の市東東市さんは、日帝に対する深い怒りを表明し、革命的祖国敗北主義を徹底的に訴えておりました。
 私たちはこの市東さんの立場に立ち切って日帝を打倒していかなければなりません。そうした意味で、本日の闘いは高市打倒を徹底的に訴え、こうした闘いの爆発の中で、三里塚闘争も市東孝雄さんの南台農地死守決戦の勝利もあると確信しております。私たち反対同盟もみなさんと共に闘うことを明らかにしまして、私からのあいさつにします。


このエントリーをはてなブックマークに追加