みんなで大家 2500人が出資金返還求め提訴 市・NAAの責任追及を

週刊『三里塚』02頁(1179号02面03)(2026/03/09)


みんなで大家
 2500人が出資金返還求め提訴
 市・NAAの責任追及を


 「みんなで大家さん」=ゲートウェイ成田をめぐる投資詐欺事件で2月18日、出資者1346人が新たに出資金の返還を求める提訴を大阪地裁に起こした。昨年9月と11月の約1200人の提訴と合わせて、約2500人が総額232億円の返還を求める一大集団訴訟となった。
 これは成田空港機能強化と一体の巨大開発事業計画をめぐる詐欺事件であり、成田市とNAAは「大家さん」と同罪の共犯者である。
 「空港隣りに世界一の都市を造る」とのかけ声で始められたゲートウェイ成田の大規模開発計画だが、その予定地は多くが山林と原野だった。共生バンク(「大家」の元締め企業)が地権者から取得した原価は34億円と推定される。その評価額を数十倍から百倍以上に吊り上げて、一口100万円での出資を募り、1500億円を集めたのだ。しかもこの場所はA滑走路の直近、騒音直下であり、都市や歓楽街を設置できるような場所ではない。これが詐欺でなくて何か。
 このデタラメな計画の申請に対し、成田市はろくに審査もせずに2019年に認可を与え、あとは好き放題やらせてきた。そしてNAAは、その計画に自らの所有する土地を年間賃料1800万円で気前よく貸し出し、自由に使わせ、「空港と一体の事業」との体裁を与えてきたのだ(結果、予定地には何もできず更地のまま)。
 さらに、成田市議会の上田信博議員と鬼澤雅弘議員について、それぞれ自らが経営に関与する企業に共生バンクから数千万円の「支払い」が行われていたことが発覚した。特に上田議員は、共生バンク、成田市長、NAA幹部が集まる会合に6回にわたって同席し仲を取り持っていた。
 こうした連中は成田「第2の開港」をはでに宣伝し推奨しながら、「大家さん」詐欺には何ら責任を取らないどころか、固く口を閉ざし無関係を装っている。そんなことが許されるか!
 機能強化(巨大滑走路の新増設、年間発着回数50万回化)を当てにして、成田空港とその周辺地域が「巨大ビジネスチャンス」として発展し繫栄するかのような幻想をあおるだけあおり、実際には地域を分断し崩壊に導いただけ。その点ではゲートウェイと「第2の開港」は何ら本質的差異はない。
 そして今日の戦争情勢のもとで、成田は国際的物流と航空宇宙産業育成の拠点機能を備えた軍事空港、兵站(へいたん)基地へとまさに「機能強化」されようとしている。
 成田市とNAAの居直りと責任逃れを絶対に許さない。「第2の開港」を粉砕し、反対同盟を先頭に労働者・農民・学生の力で成田軍事空港を廃港へ追い込もう。
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