大地の響き 投稿コーナー
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「国益」の欺瞞を暴き
首都圏学生 湊 柚希

(写真 芝山町菱田の横断幕)
今回初めて三里塚裁判の傍聴とフィールドワークに参加しました。やはり実際に現地に行かなければ、どのように三里塚が「国策」に苦しめられ抵抗を続けてきたのか、またブルジョア国家権力の暴力とはどういうものなのか、ということは分からないと思いました。市東さんの畑や家、そして芝山の地に行けて本当によかったです。
1日目は空港拡張差し止め裁判に参加しました。司法や裁判所の中立や三権分立などというものは幻想なのだと思わずにはいられませんでした。裁判中に我々側の弁護士の方が裁判官に向かって釘をさすように、原発事故における裁判所の責任について触れていらっしゃいましたが、国や巨大企業に不利益のある裁判についてはとことん司法とそれらが癒着し、理不尽で反動的な判決を出すものなのだと、今回の裁判に参加して改めて思いました。
三里塚と沖縄、福島、そしてその他の米軍基地や原発のある地域というのは国策の最前線に立たされています。「国策」によって三里塚の環境や経済は破壊されてきました。あれほど植物が生い茂る土地を、地面をひっくり返してコンクリートで覆ってしまったら、明らかに生態系は変わってしまいます。そして空港ができたことにより地元の人々は三里塚を出ていきました。今回のフィールドワークで痛烈に思い知らされたのは、三里塚という地域の地位の低さです。しかし、それは当たり前なのだと思いました。近代ブルジョア国家にとってそういった場所は国家中央のために捨て石にされる場所であり、国は助けてくれません。結局、すべては資本主義・帝国主義の問題なのです。成田空港機能強化の会社側の根拠というのは「アジアの主要空港との国際競争に勝つため」というものですが、それも結局世界の中でどれだけ日帝ブルジョアジーが生き残れるかというブルジョアジーの側の階級利害の問題です。「国策」「国益」という言葉の欺瞞性を三里塚という場所はまさに暴いていると思います。この地は革命が起こるまで救われない、帝国主義本国に暮らし、その恩恵をある部分では受けている我々が、この現実を絶対に変えなければならないと強く感じました。
侵略拠点化を許さず
信州大学 大門 岳
5・12千葉県庁デモ・空港拡張差し止め訴訟―5・13菱田デモに参加しました。両日を通じて感じたのは、国のごう慢さです。裁判官を3人一気に交代させる異例の訴訟指揮や、事業認定が下りることが前提化した第3滑走路工事、強制収用をちらつかせてまでの工事強行や地域社会への分断の持ち込みなど、まるで自らが法だと言わんばかりの国・空港会社のふるまいに怒りを覚えます。
三里塚空港反対運動が世界最大規模の住民運動として盛り上がってから半世紀以上が経った今日においても、公共事業・大規模事業において国や大資本が住民の権利を軽視する姿勢は全く変わっていません。福島第一原発事故や中央リニア新幹線の水資源問題、外環道調布陥没事故など、一握りのブルジョアジーの利益のためなら住民の生活など一顧だにしない国や大資本の姿勢は今日においても多くの市民に糾弾されています。裁判中に弁護士の方も述べられていましたが、そこに住んでいる人々の権利を守る闘いの最先頭に三里塚はあるのではないかと強く感じました。
そして何より重要なのが、戦争の問題です。アメリカ帝国主義によるイラン侵略戦争において、在日米軍基地から侵略軍隊が出撃していることは周知の事実ですが、中国侵略戦争情勢の高まりと同時に、米軍の民間空港利用回数も増えています。昨年米軍機が日本の空港に着陸した回数は計349回と、単純計算すると1日に1回はどこかの空港が米軍に利用されているということになります。日本全土が中国侵略戦争の出撃基地にされようとしている中で、軍事空港廃港を掲げる三里塚の闘いの意味は非常に大きく、イラン侵略戦争で多くのイラン人民が殺され、日本の侵略拠点化を許すのか否かが強く問われている今、この三里塚の闘いを守り、伸ばしていくことは非常に重要です。三里塚現地に行って農民の闘いに学び連帯すると同時に、学園や地域に戻ってからいかに仲間を増やすのか、自分の頑張りが大事なんだと強く感じた2日間でした。