2009年7月21日00:48

全社連労組、東京でストライキ行動

 大阪の福島・長堀の健康管理センターで組合員を全員解雇した全社連(全国社会保険協会連合会)は、7月に入って「解雇を撤回するつもりはないので、団体交渉には応じない」なる文書を送りつけてきた。全社連労組はただちに怒りの決起を開始した。7月10日には、大和郡山市の奈良社会保険病院、16日には、横浜市の社会保険横浜中央病院に、三役を先頭にビラ入れ・オルグに立った。

 17日には、港区高輪にある全社連本部にのりこみ、団交に来ていた職員部幹部が出勤してくるや、これを徹底弾劾し、ストライキを通告した。この日から、全社連本部ではじまった臨床研修指導講習会を直撃しながら、門前行動をつらぬき、「解雇粉砕!闘争勝利!」の構内デモをうちぬいた。怒りの迫力の前に、管理職もガードマンもまったく手出しができない。首切り全社連を地の果てまで追い込む、夏季攻勢の開始だ。(写真)
 社保病院・厚年病院63院が出資されたRFO(独立行政法人年金・健康保険福祉施設整理機構)は、来年9月に解散する。一年で63院を売却し、2万人を解雇するというのだ。1年間決戦でRFOを全社連ともども、ズタズタボロボロに追いこみ、壮大な解雇粉砕闘争をつくりだそう。
 民主党は「新たな独立行政法人を立ち上げて、公的病院として存続する」なる公約を掲げた。医労連・健保労組も「存続運動」をくりひろげている。しかし、長堀・福島の健康管理センターというハコも「存続」はされたのだ。ハコは存続しても、労働者は希望退職か整理解雇ですべて首を切られている。「存続」とは譲渡・売却・解雇推進以外のなにものでもない。
 社会保険浜松病院では全員希望退職、銚子市民病院では全員分限免職、松原市民病院では約半数が整理退職、半数が職種転換による配置転換。まさに道州制攻撃そのものだ。首切りは、「解雇」という形だけではない。国鉄でも約20万人が「退職」した。公的病院では完全にそれがはじまっている。
 63院の反乱をつくりだし、道州制粉砕の先頭に立ち、全社労闘争の勝利をきりひらいて闘う。
(全社連労組特別執行委員U)

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