狭山 「再審せず退官」は許さない

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週刊『前進』04頁(3112号01面02)(2020/03/02)


狭山
 「再審せず退官」は許さない


 57年前、狭山事件の犯人にでっち上げられた石川一雄さんは再審無罪へ不屈に闘っている。2月25日、全国水平同盟杉並支部と部落解放東日本共闘会議は石川さんと連帯し、東京高裁(後藤眞理子裁判長)への要請行動に立った。武器は、石川さん宅から「発見」された「被害者の万年筆」が偽物だと証明した下山鑑定(前号2面参照)。
 「三鷹事件の再審請求を棄却した後藤裁判長に怒りが堪えない」「再審をやらずに6月に退官することは許さない」「石川さんの人生を奪うつもりか!」。次々と迫る要請団。安倍が法解釈を勝手に変えて東京高検検事長の定年を延長したことも怒りの火に油を注いでいる。「下山鑑定は再審2要件の新規性・明白性を満たす」「これを調べないというのは『検察主導の裁判所』だ。安倍に追随するのか!」
 下山鑑定で高裁を押しているとの手応えを皆が実感。「でっち上げの証拠は出ているが我々の力で裁判をやらせよう」との動労千葉・中村仁書記次長の提起を受け、3・22東京高裁包囲デモ(午前10時30分、日比谷公園霞門集合)を大結集で打ちぬこうと誓った。

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